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4歳男児にお手伝いのポイント制を導入した話〜お手伝いとお小遣いを考える〜

上の息子が4歳になった頃、そろそろお金についても知って欲しいと、お小遣いの導入を考えました。

ただ、毎月一回何もしなくてもお金が貰える、という認識にはしたくなかったので、検討した結果、我が家では定額のお小遣い制と合わせてポイント制を導入してみました!

ポイント制を導入してみた効果について書きたいと思います。各ご家庭に合う形で何かの参考になれば幸いです。

何故ポイント制を採用したか

労働の対価としてお金が貰える仕組みを知って欲しい、そう考えた時、お手伝いをしたらお小遣いをあげることに決めました。

しかし、お手伝い一回毎にお小遣いをあげるとなると、4歳なのでまだそんなに金額も必要ないし、小銭をたくさん用意するのも大変。報酬がないとお手伝いをしない、に発展しても嫌だなぁ…と思ったので、

日頃の自分でやるべきこと(食べた食器を片付けるなど、各家庭で考える基本マナー)は、モチベーションを上げつつ取り組めるよう、毎日頑張ったら、それに対する報酬として、1ヶ月に1回、定額のお小遣いをあげることにしました。

そして、今は完璧には出来ないけど、これからやっていってほしいこと、出来るようになってほしいこと、などのワンランク上のお手伝いについて頑張った時には特別報酬に繋がるよう、それらをポイント制にして、ポイントが溜まったら好きな商品やお小遣いと交換できるようにしました。

我が家で導入したポイント制とは

それでは早速我が家でどんなポイント制を導入したか、ざっくり写真をご覧ください。

こんな感じです↓

※1〜2分で作った手書きの雑なものなのでご容赦ください…こんな雑なのでも子供は気にしてないのでヨシ。

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人に見せるのも憚られる雑なものですみません。逆に言えば綺麗に書くのが苦手な人でも大丈夫と思って頂ければ…。

まず上にやってほしいお手伝いの項目を箇条書きにしています。

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これはあくまでうちの息子にチャレンジして欲しい項目を書いています。今まで習慣としてやってなかったけど、これからやれるようになったら嬉しいな、という視点で設定しました。

そして下にポイント表をつけました。

※2人兄妹なので左は兄、右は妹の表になっています

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表の横には賞品を書いておきます。

我が家の場合は、10ポイント溜まったら、書いてある商品のどれか1つと交換できるようにしています。

ポイント制のルール

ルールは簡単。

上の紙に箇条書きで書いてあるお手伝いをしたら下の表に「○」を書きます。※◯はママかパパ以外の人が書いてはいけないと教えます。

ポイントが溜まったら、好きな景品と交換できる、というよくあるお店のポイント制と一緒です。

工夫したこと

我が家流のポイント制の導入にあたっていくつか工夫したことをまとめてみました。

お手伝い項目を設定する時の工夫

お手伝いとしてどんなものをやってほしいか、以下の点に注意して設定しました。

  • 出来るようになったら嬉しいな、というものを設定する
  • お手伝いというより様々な家事作業の経験を積ませることを目的にする。なので結果は重視しない。取り組んだらOK!
  • 普段の遊びでしないような手先の動作があるお仕事を設定する。
  • 適宜、お手伝い項目はアップデートしていき、どんどん挑戦してもらう
  • ちょっと変わり種で、特別ポイント枠を作って、お手伝いではないけど親が嬉しいもの、嬉しい行動に対してもポイント対象を作る

特別ポイントの工夫

特別ポイントについて少し詳しく書きます。特別ポイントは基本的に自由な発想で設定したことをやってくれたら、特別に1ポイント付与する項目です。

我が家では2つ設けました。

①何か挑戦して初めて出来た時、成功した時

②パパのマッサージをした時

①については、我が家の長男が怖がりな性格で新しいことには消極的だったので、自分から何かに挑戦してほしい、という願いを込めて設定しました。

何でも良いから挑戦して初めて上手くいった時にはお手伝いではなくても、特別に1ポイント付与してお祝いします。(ざっくりした内容なので判定は親次第となってしまいますが…)

例えば我が家の場合、長男は人の話を最後まで集中して聞くのが苦手なタイプでした(今もですが)。当時やっていた通信教育のプリントで、短いお話を親に読んでもらって記憶し、どんな内容か答える問題があったのですが、何度も繰り返し話を読まなければ回答できない状況。

それがある日、いつものようによーくお話を聞いてね、と前置きしてからお話を1回読むと、一度読んだだけで全て回答できた日がありました。それは今まで出来なかったことに初めて成功した!ということで、特別に1ポイントをあげました。こんな具合に特別ポイントを付与しています。意識しているのは、苦手なことに挑戦した時、または好きなことで少し難しいことに挑戦した時、成功するまで頑張ること、という体験を親子で楽しみながら増やす、ということです。

もっと頑張ろうと前向きに思える、苦手なことでも挑戦してみよう、と思える下地を作ることが特別ポイントの目的です。

初めての成功には大小あると思いますが、子供の成長を感じる場面に出会った、と感じたらポイントをあげることにしています。(この辺は親の匙加減が大きいので、子供が不満を持ったら成長に合わせて一緒にルールを作っていく必要があるな、と思っています)

この他にも、マッサージをしてくれた時も特別ポイントをあげることにしています。これは本当に親が喜ぶことをしてくれたお礼として、特別に1ポイントをあげています。親子で楽しめるものを沢山考えて増やしていきたい項目です。

賞品の工夫

賞品の設定は以下の2つを軸に決めています。

①親がプレゼントしたいもの

②子供がほしいと言ったもの

どちらも高価なものではなく、身近なものでちょっとしたご褒美くらいのものを選んでいます。子供の欲しいものに至っては、その後もずっと使うかわからないので、100均で済ますこともあります。100均でも喜んでくれる間は良いかなと。高価なものを欲しがるようになったら、必要ポイントを増やすか、お手伝いの難易度を上げることも考えています。

お手伝い後の工夫

ポイント制を楽しんでもらうために、お手伝いをしてくれたら次のことを意識してやっています。

  • やってくれたら必ずお礼を言う(上手く出来ずにお手伝いになっていなくても、必ず感謝する)
  • ポイントをつける時は子供の目の前で「◯」をつけて、一緒に喜ぶ(テンション高めでやってます)
  • 初めて取り組んだものは、特に挑戦した事実や頑張ったことを褒める
  • 2回目以降は前回より良くなった部分を出来れば伝える(毎日色々あるので出来てないこと多し)

ポイント制お手伝いの考え方

ここまで細かく書いてきましたが、ポイント制のお手伝いを楽しく続けていくために、大事にしていることをまとめてみました。

  • 「お手伝い」と書いているが、4歳の段階では、家事を経験することを目的としているので、やってもらって楽になることを期待しない。(子供が「お手伝いをしている」という認識を持たせるために「お手伝い」と呼んでいるだけ)
  • 子供がやる気になった時にやる、くらいのゆるさで取り組む。

あくまで楽しい仕組みがちょっと増えた、子供は欲しいものがもらえるチャンスが増えた位の緩さでやろうと考えています。

お手伝い項目のアップデートの仕方

成長するに従って、お手伝いもできることが増えてきます。そうするとワンランク上のお手伝いにアップデートする訳ですが、我が家では、お手伝いの工程を細分化して、やってもらう工程を増やすことでアップデートしていっています。

例えば、4歳の時に設定していたお手伝いの中に、「お風呂をわかす、掃除する」がありました。

これは、お風呂の準備を手伝って欲しいな、と思った時に、お風呂を沸かすのは割とやってくれていたので、お風呂後の掃除もセットで取り組んでくれた時にポイントをあげようと考えて作った項目です。(実際、平日は時間がないのでほぼ掃除までできることは無かったですが…)

ではこのお手伝いにはどんな工程があるのか。例として「お風呂を沸かす」、について我が家の場合の工程を書き出してます。

〈お風呂を沸かす工程〉

①お風呂の栓を閉める(ボタン押すだけ)

②お風呂の電源を入れる(ボタン押すだけ)

③お風呂を沸かす(ボタン押すだけ)

④浴室のドアを閉める

⑤24時間換気モードを停止する(ボタン長押し)

※我が家はお風呂が沸いたらすぐ入るので、お風呂の蓋はせずに沸かしちゃってます

お風呂を沸かす工程はこんな感じですが、最初は①〜④までやってもらってました。そして出来るようになったら、お手伝いをアップデートし、⑤までやってもらうにします。(工程を増やす時には、いつもお手伝いしてくれてとっても助かってるけど、ここまで出来るようになったらパーフェクト、風呂沸かしマスター!かっこいいなー、などなど、良い感じに気分を上げる声かけをしてアップデートを仕向けています)

こんな感じで小さなステップアップを繰り返します。全ての工程ができるようになったら、新しいお手伝い項目を考えて追加したり、当たり前に出来るようにまでなったら、学年が上がる4月にそのお手伝いはポイント制からは削除して、毎月の定額のお小遣いでの報酬に含める形にしています。(ここでその分定額のお小遣いの金額を増やします)

お手伝いのポイント制を導入した結果

我が家でお手伝いのポイント制を導入した結果、お手伝いを自分から喜んでやることが増えました。ポイントが貯まるととても嬉しそうですし、楽しそうな姿を見れるのが1番良かったことだと思います。

少し難しいことに挑戦するのが嫌いな長男でも、ポイント制にあるお手伝いであれば、自分から挑戦する頻度が増えました。

言われてやるのではなく、自分からやってみたい、と思える仕組みがほしいな、と思って導入したお手伝いポイント制。

今のところ楽しく取り組んでいます。

今後も成長に合わせて仕組みをアップデートして、家族みんなで楽しく取り組んでいけたら良いなと思います。